月に2〜3時間でWebを回すための「最低限やることリスト」
「Webを回す時間がない」——よく聞く言葉です。
中小企業の経営者の方と話していると、ほぼ毎回出てきます。更新したほうがいいのは分かっている。でも、目の前の仕事が優先になる。気づけば数か月、サイトに何も触っていない。
そういう状態のサイトを、私もたくさん見てきました。作って公開した時のまま止まっているサイト。お知らせの最新が3年前のサイト。問い合わせフォームを送っても、誰にも届かないサイト。作る時には何百万円もかけたのに、その後は誰も触らない。けっこう、よくある話です。
それでも「ゼロ」よりは「最低限」のほうがいい
毎日触れるのが理想です。でも、それができないなら、せめて月に2〜3時間でいい。
このくらいなら、忙しい経営者の方でも続けられます。実際、私がご一緒している会社でも、この時間配分でWebが「死なない」状態を維持している例がいくつもあります。
完璧を目指して止まるくらいなら、最低限を続けたほうがいい。そう考えるようになったのは、止まっているサイトを後から立て直すコストの大きさを、何度か経験したからです。一度止まったサイトを動かし直すには、毎月コツコツ続ける何倍もの時間がかかります。
月に2〜3時間でやる、最低限の5つ
具体的に、何をやるか。私が最低限としてお勧めしているのは、次の5つです。
1. アクセス数の確認(15分)
Google Analytics や Search Console を開いて、先月と比べてアクセス数がどう動いたかを見ます。細かい分析は要りません。「増えた」「減った」「変わらない」のどれかが分かればいい。何かが大きく動いていたら、その月だけ少し深掘りする。それで十分です。
2. 営業活動や発信の手応えを、数字で確認する(20分)
先月、何か営業活動をしたか。展示会に出たか。SNSに投稿したか。メルマガを送ったか。名刺を多めに配ったか。
そういう動きがあった月は、サイトの数字にも何かが出ているはずです。具体的には、指名検索(社名やサービス名で検索された回数)、直接アクセス、参照元の流入経路。Search Console と Analytics を、この観点で開き直します。
会った人がサイトを見に来ている。投稿を読んだ人が検索してくれている。その手応えが、数字として確認できると、次の営業活動の方向感も見えてきます。
3. お知らせか記事を1本更新する(60〜90分)
ニュース、ブログ、コラム——何でもいいので、月1本だけ何かを上げる。書くのが大変なら、「お盆休みのお知らせ」「年末年始のご案内」のような短いお知らせでもいい。止まっていないことが、訪問者に伝わるだけで意味があります。
4. 反応の良かったページを1つ、読み直す(15分)
先月よく読まれたページを、上位から1つだけ選んで、お客様の目で読み直してみます。
情報は古くないか。書きぶりは今の自分たちの言葉になっているか。問い合わせや次のアクションに、自然につながる流れになっているか。読まれているページほど、改善した時の効きが大きい。1ページだけでいいので、毎月手を入れる対象を作っておくと、サイト全体の鮮度が少しずつ上がっていきます。
5. スマホで一通り見てみる(15分)
パソコンでは普通に見えても、スマホで崩れていることがあります。トップページから問い合わせまでの流れを、自分のスマホでやってみる。「これ、自分が客だったら最後までたどり着くか?」を、確認するだけです。
合計すると、だいたい2〜3時間の中に収まります。
続けるための「決まった日」を作る
問題は、これを続けられるかどうかです。やる気がある月だけやる、という運用は、ほぼ確実に途切れます。
私がお勧めしているのは、毎月決まった日を「Webの日」にしてしまうことです。たとえば「毎月第1月曜の午前中」「毎月25日の朝」のように、カレンダーに繰り返し予定として入れてしまう。2〜3時間あればいいので、午前中の時間を半分使う、というイメージです。
決まった日に、決まったことだけをやる。考える余地を減らすことが、続けるためのコツだと思っています。「今月は何をやろうか」と毎回考えていると、たいてい始まる前に終わります。
「最低限」が続いた先で、見えてくるもの
月2〜3時間の運用を半年、1年と続けていくと、ある変化が起きます。それは、自分のサイトに対する解像度が、少しずつ上がっていくことです。
毎月アクセスを見ていると、「この時期は問い合わせが増える」「このページからの流入が多い」といった、自分の事業のリズムが分かってきます。お知らせを書いていると、「お客様にどう伝えると伝わるか」の感覚が、書いた人自身に蓄積されていきます。
ここまで来ると、次のフェーズに進める準備ができます。「もう少し時間を取って、本格的にコンテンツを増やそう」「ここを改善すれば、もっと伝わるかもしれない」——そういう発想が、自然に出てくるようになる。
最初から100点を目指す必要はありません。30点でいいから、毎月続ける。それが、結果的にいちばん早いんじゃないかと思っています。
ツギテでは、中小企業のWeb活用を一緒に考えるパートナーとして動いています。「月に少しずつでもWebを回したい」「自社で何をやればいいかを整理したい」——そんなご相談も歓迎しています。まずは気軽にお問い合わせください。