自社のWeb活用レベルを5段階でチェックしてみよう
「うちのホームページ、どうなんでしょうね」
打ち合わせでよく出てくる言葉です。良いのか悪いのか、進んでいるのか遅れているのか。比べる相手がいないので、判断のしようがない。中小企業のWeb活用は、この「現在地がわからない」状態から始まることがほとんどです。
私は普段、クライアントのWeb活用を5つのレベルで見ています。今回はその見方を、そのまま公開してみます。自社がどのあたりにいるのか、読みながら当てはめてみてください。
レベル1:サイトはあるが、動いていない
サイトはある。ただ、最後に更新したのがいつか思い出せない。デザインは作った当時のままで、スマホで開くと文字が小さい。そもそも何のために作ったのか、社内で共有されていない。
このレベルにいる会社は、かなり多いです。恥ずかしがることではありません。数年前に補助金や付き合いで作って、そのまま止まっている。よくある話です。
問題は、止まっているサイトが「何もしていない」わけではないことです。訪れた人には、更新の止まった会社として映ります。何もしないことが、静かにマイナスに働いている状態です。
次に進むために必要なのは、大がかりな作り直しではありません。「このサイトを何のために使うのか」を一つ決めること。そこからです。
レベル2:情報は載っているが、それだけ
会社概要、事業内容、アクセス、問い合わせ先。必要な情報は載っていて、たまにお知らせも更新している。名刺代わりとしては、きちんと機能しています。
ここまで来ると、「うちのサイトはあります」と言える状態です。取引先から確認されたときに困りませんし、求職者が調べたときにも会社の実在は伝わります。
ただ、このレベルでは新しいお客さんは来ません。すでに会社名を知っている人が確認しに来る場所であって、探している人に見つけてもらう仕組みがないからです。
多くの中小企業が、ここで長く止まります。困っていないから、次に進む理由が見つからない。実際、紹介や既存客で回っているうちは、それでも成り立ちます。
レベル3:人を集める仕組みがある
検索から人が来ている。SNSで発信している。広告を出している。何らかの形で、こちらを知らなかった人がサイトに来るようになっている状態です。
このレベルに入ると、アクセス数が動き始めます。数字が伸びると、手応えも出てきます。
ただ、ここで新しい悩みが生まれます。「人は来ているのに、問い合わせが来ない」。これは、集客と受注の間がつながっていないサインです。
見つけてもらうことと、相談してもらうことは、別の仕事です。前者ができるようになったからといって、後者が自動的についてくるわけではありません。
レベル4:問い合わせにつながる形になっている
サービスごとにページがあり、それぞれに問い合わせへの導線がある。実績や事例が載っていて、任せて大丈夫だと思える材料がある。フォームは短く、送信のハードルが下げてある。
来た人が「相談してみよう」と思えるところまで運べている状態です。ここまで来ると、Webが営業の一部として働き始めます。月に何件かの問い合わせが、安定して入るようになります。
このレベルの会社は、数字の実感も持っています。「先月は5件だった」と、経営者が把握できている。それだけでも、レベル3までとは大きな違いです。
ただ、まだ足りないものがあります。件数が増えたり減ったりしたとき、その理由を説明できないことです。良い月と悪い月の差が、運のように見えている。
レベル5:数字を見て、改善が回っている
問い合わせ件数の目標があり、毎月それを確認している。数字が動いたとき、どのページで何が起きたのかを追える。仮説を立てて手を入れ、翌月に結果を確かめる。
このサイクルが回っている状態が、レベル5です。Webサイトが、作って終わりのものではなく、事業の一部として管理されている。
ここまで来ると、成果は積み上がっていきます。うまくいかない施策があっても、それ自体が次の判断材料になります。止まりません。
中小企業でここまで到達している会社は、正直そう多くありません。ただ、社内に一人でも数字を見る人がいて、月に一度確認する時間が取れていれば、規模に関係なく届く場所です。
レベルを飛ばして進もうとしない
ここまで読んで、自社がどのあたりか見当がついたでしょうか。
一つ気をつけたいのは、レベルを飛ばそうとしないことです。よくあるのが、レベル1や2の状態で広告やSNSに手を出すケース。人を集めても、受け止める場所が整っていないので、費用がそのままこぼれていきます。
順番に進むほうが、結局は早いです。目的を決める。伝わる中身を作る。人を集める。相談につなげる。数字で確かめる。この順番には理由があります。
そして、いきなり5を目指す必要もありません。いまが2なら、次は3です。一段上がるために何が足りないかを一つ挙げて、そこに手をつける。それだけで、Web活用は動き出します。
ツギテでは、中小企業のWeb活用を一緒に考えるパートナーとして動いています。
「自社がどのレベルにいるのか、判断がつかない」「次に何をすればいいのかわからない」——そんなご相談も歓迎しています。まずは気軽にお問い合わせください。