Googleサーチコンソールで自社サイトの現在地を5分で把握する方法

サイトを作ったときに設定して、それきり一度も開いていない。サーチコンソールは、そういうツールの代表格かもしれません。
GA4はなんとなく見ているけれど、サーチコンソールのほうは存在すら忘れている。あるいは開いてはみたものの、グラフと数字が並んでいるだけで、どこから手をつければいいかわからず、そっと閉じる。
心当たりのある方は、少なくないと思います。

サーチコンソールは、自社サイトが「検索でどう見られているか」を教えてくれる、数少ない無料のツールです。しかも、全部を理解する必要はありません。最初に見るべき画面はひとつだけ。そこだけ押さえれば、自社サイトの現在地がつかめます。

そもそも何がわかるツールなのか

最初に、ざっくりした役割だけ整理します。

GA4が「サイトに来た後の人」を見るツールだとすれば、サーチコンソールは「サイトに来る前の人」を見るツールです。
Googleで何かを検索した人に、自社サイトがどのキーワードで、何回表示されて、何回クリックされたか。検索結果という入り口で起きていることを記録してくれます。

GA4だけ見ていると「どんなキーワードで人が来ているか」がほとんどわかりません。
そこを補ってくれるのがサーチコンソールです。GA4とサーチコンソールを併用することで、初めて全体が見えてきます。

まず開くのは「検索結果」の画面だけ

サーチコンソールには色々なメニューがあります。でも、最初は「検索パフォーマンス」の中の「検索結果」というレポート、ここだけで十分です。

開くと、上のほうに4つの数字が並んでいます。合計クリック数、合計表示回数、平均CTR、平均掲載順位。まずはこの4つの意味だけ覚えてください。

表示回数は、検索結果に自社サイトが表示された回数です。
クリック数は、そのうち実際にクリックされた回数。
CTR(クリック率)は、表示されたうちどれくらいがクリックされたかの割合。
掲載順位は、検索結果の中で平均して何番目に出ているか、です。

この4つを眺めるだけで、ぼんやりとした現在地が見えてきます。表示はされているのにクリックされていないのか、そもそも表示すらされていないのか。状況によって、次にやることが変わってきます。

「どんな言葉で見られているか」を知る

4つの数字の下に、表があります。そこのタブを「クエリ」にすると、自社サイトがどんな検索キーワードで表示されているかの一覧が出てきます。

ここが、私がいつも一番に見る場所です。

自分たちが「このキーワードで来てほしい」と思っている言葉と、実際に表示されている言葉。この二つは、けっこうズレています。
会社の名前やサービス名では表示されているけれど、肝心の「地域名+業種」みたいな、本当に集客につながる言葉では一度も表示されていない。そういうことが、ここを見ると一目でわかります。

逆に、自分たちが想定していなかった言葉で、そこそこ表示されていることもあります。
お客さまが実際に使っている言葉は、作り手の想像とは違うことが多い。その生の言葉が、ここには並んでいます。
次にどんなページを作ればいいか、どんな言葉をページに足せばいいかのヒントが、この一覧に詰まっています。

クリックされていないキーワードに注目する

表の見方で、ひとつだけコツをお伝えします。

クエリの一覧で、「表示回数は多いのに、クリック数が少ない(CTRが低い)」キーワードを探してみてください。

これは、検索結果には出ているのに、選ばれていない状態です。
タイトルや説明文が検索した人の関心と噛み合っていないか、あるいは掲載順位が低くて目に入っていないか。どちらにしても、すでに表示されているわけですから、ゼロから何かを始めるより手前にいます。
ページのタイトルや説明文を見直すだけで、クリックが増える余地があるということです。

すでに土俵には乗っている。あと一歩で人が来る。そういう「惜しい」キーワードを見つけられるのが、この画面の良いところです。
新しく何かを作るより、今あるものを少し直すほうが、たいてい早く結果が出ます。

順位が上がってきている言葉を見つける

もうひとつ、余裕があれば見てほしいのが「変化」です。

画面の上のほうで期間を「過去3か月」などに設定して、前の期間と比べる表示にすると、表示回数や順位が伸びている言葉、落ちている言葉が見えてきます。

伸びている言葉は、世の中の関心がそこに向かっているか、自社の取り組みが効いてきているサインです。だったら、その言葉に関連したページを足したり、内容を厚くしたりする。芽が出ているところに水をやるイメージです。何もないところを耕すより、もう芽が出ている場所のほうが、育てやすい。

落ちている言葉は、競合が増えたか、情報が古くなったかのどちらかであることが多い。
気づいた時点で、ページの内容を今に合わせて直しておく。こうした小さな手入れの積み重ねが、半年後の数字を変えていきます。

5分でいいから、定期的に開く

ここまでをまとめると、見る順番はこうなります。

まず4つの数字で全体の調子をつかむ。次にクエリの一覧で、どんな言葉で見られているかを確認する。その中から、表示は多いのにクリックされていない「惜しい」言葉を探す。
最後に、伸びている言葉に気づいたら、そこを伸ばす。これだけです。

全部を毎回やる必要はありません。月に一度、5分だけ開いて、クエリの一覧をざっと眺める。
それだけでも、自社サイトが検索の世界でどう見られているかの感覚が、少しずつ自分の中に溜まっていきます。
数字を読む力は、一度の勉強ではなく、何度も眺めることで身についていくものです。

開いても何を見ればいいかわからない、という状態から、まず「検索結果のクエリだけ見る」へ。最初の一歩は、それくらい小さくていいと思います。


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