「リニューアルしたのに成果が出ない」が繰り返される3つの理由
「3年前にリニューアルしたんですよ。でも問い合わせは全然変わらなくて、またそろそろ作り直したほうがいいのかなと思っていて……」
この話、本当によく聞きます。
業種も規模もバラバラなのに、驚くくらい同じ言葉が出てくる。
「うちだけの話かな」と思っていた方もいるかもしれませんが、同じ状況の会社が本当にたくさんあります。
正直に言うと、また作り直しても、同じことが繰り返されます。
「デザインが古いから成果が出ない」わけではないからです。
この記事では、リニューアルしても成果が出ないことが繰り返される本当の理由と、次こそ変えるために何が必要かをお伝えします。
リニューアルは「解決策」ではなく「手段」
「ホームページが古くなったからリニューアルしよう」という判断自体は間違っていません。
ただ、そこで止まってしまうのが問題です。
リニューアルはあくまで手段。
「何を解決するための手段なのか」が決まっていないまま進めると、きれいなサイトができ上がっても何も変わりません。
たとえば「問い合わせを増やしたい」という目的があるなら、今のサイトのどのページで離脱されているのか、どんな情報が足りないのかを先に調べる必要があります。
それをしないまま「なんとなく古い感じがするから」とリニューアルしても、見た目が変わるだけで、問い合わせは増えません。
繰り返してしまう3つの理由
① 誰に何を届けるかが決まっていない
「このサイトは誰のためのサイトですか?」と聞くと、「お客様全般です」という答えが返ってきます。
これが最初のつまずきです。
(責めているわけではなく、本当に多くの会社がここで同じつまずき方をしています。)
ターゲットが曖昧だと、ページの内容も「誰でもわかるように」「全部書こう」という方向に向かいます。
結果として、何が強みなのか、何を頼めるのかが伝わりにくいページになってしまう。
リニューアルの前に「誰に・何を・どう伝えるか」が整理されていないと、デザインが新しくなっても中身の問題は変わらないままです。
② 数字を見ていない(または見る仕組みがない)
サイトを公開したあと、毎月アクセス数を確認していますか?
問い合わせフォームにたどり着いた人が何人いるか、把握していますか?
「アクセスは見ているけど、問い合わせとの関係はよくわからない」という会社は少なくありません。
実は、アクセス数が増えているのに問い合わせが増えない場合、数字を丁寧に追っていくとたいてい原因がどこかに見えます。
サイト全体ではなく、特定のページに問題が集中していることも珍しくない。
数字を見ていないと、問題の場所が特定できません。
次のリニューアルでも感覚で判断することになり、結果はまた同じです。
リニューアルそのものにエネルギーを使い切り、公開後の計測まで手が回らない。この状態が、失敗の繰り返しを生んでいます。
③ 「完成=終わり」になっている
Webサイトは、公開したら終わりではありません。
でも実際には、リニューアルが完成した瞬間に「やっとできた」という安堵感で、そこからの更新や改善は止まります。
制作会社に依頼するスタイルだと特にそうで、「次に何かしたいことが出たらまた連絡してください」という形で関係が終わります。(制作側の経験があるので、この「次に何かあれば」という言葉が持つ曖昧さはよくわかります。)
そして次に連絡するのは「また古くなったとき」になる。
これがリニューアルが繰り返される構造です。
次こそ変えるために、先に決めること
繰り返しを断ち切るために必要なのは、リニューアルに入る前に3つのことを整理することです。
まず、ゴールを数字で決めること。
「問い合わせを月3件増やしたい」「採用応募を2倍にしたい」という具体的な目標です。
次に、そのゴールに向けて誰に届けるかを決めること。
どんな状況の人が読んでいるのか、その人が知りたいことは何かを言語化します。
そのうえで、今のサイトのどこに問題があるのかを数字で確認すること。
感覚ではなく、どのページで離脱しているのかをデータで把握する。
これらが決まってから制作に入ることで、制作会社への依頼内容も変わりますし、完成後に「成果が出た・出ない」を判断できる基準もできます。
成果が出続けるサイトに共通していること
そういった会社が、実際にあります。
特別に凝ったデザインではありません。
でも誰かが月に一度はアクセス数と問い合わせ数を確認して、気になったページのテキストを少し直し、事例を1件追加することを続けている。
その積み重ねが、半年後、1年後に問い合わせの変化として現れます。
大がかりなリニューアルをするより、小さな改善を地道にコツコツ続けるほうが、長い目で見ると成果につながります。
やはり、続けることに勝る近道はないのだと思います。
一言で言えば、リニューアルとは「問題の解決策」ではなく「整理された目的を形にする工程」です。
目的が決まる前に動き出すから、形にはなっても成果につながらない。
「なぜリニューアルが必要なのか」という問いへの答えを持たないまま制作に入ることが、この繰り返しの正体です。
まず整理することを恐れない会社のサイトだけが、ゆっくりと、確実に変わっていきます。
ツギテでは、「まだ何も決まっていない」という段階からのご相談を歓迎しています。
目的も問題点も整理されていない、その状態こそが最も支援の価値が出るタイミングだからです。
制作会社に発注する前に一度、ご連絡ください。